英語の小学校での正式教科化について

eigokyouiku

文科省の学習指導要領で小学校5,6年生の英語が正式科目とされることについての記事が昨日載っていました。内容的には音声を中心として文字や単語は補助的に用いるものとして積極的にコミュニケーションをとることを主眼としています。私は語学教育の専門家ではありませんが、言葉の臨界期は9~10歳と言われているのである程度の早期の英語教育は賛成です。

ただ、以前自分の子が公立小学校で英語教育を受けた感想から考えると懸念が残ります。一番の懸念は教師の質です。教える教師自体が英語が苦手で嫌いだとおそらく子供も嫌いになります。私の子供は英語が好きでしたが、小学校の英語の授業はつまらなくて嫌がっていました。先生の話す言葉がいかにも「たどたどしく読んでいる」感じなのでいわゆる生きた言葉になっていなかったからのようです。にわとりと卵でどちらが先かという話になりますが、日本人が英語が苦手な理由はほとんど英語が取り立てて得意でもない教師が教えていることにあると私は思っています。

おそらく研修などで文科省はカバーするのかもしれません。長い目で見ればそれでよいかもしれませんが、大人の英語は短期的には上達しません。一方で欧米諸国などに海外駐在してある程度英語ができ、かつ時間に余裕のある仕事を引退された方というのは少なからずいると思われます(多少地方は難しいかもしれませんが)。このような方々に小学生の指導方法を教えたほうが早い気がします。少なくとも英語が嫌いな方々ではないので子供に楽しく教えられる可能性が高いと思います。

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