脱ユニクロ流はうまくいくか

柳井

バングラディッシュで今までのユニクロ流でない経営手法をとっていると日本経済新聞に載っていました。ユニクロというと高機能なカジュアル服を世界共通の大量生産で安く提供するのが特徴かつ強みであるというイメージがあります。そういった意味で、バングラディッシュで伝統服を販売するアプローチではこの強みをあえて捨てて挑戦している面が新しいと思います。ただ、ユニクロの面白いところは必ず新しい付加価値を提供することで、「ヒートテック」「ブラトップ」「ウルトラライトダウン」といった特に機能性で驚くような製品を出していたことではないかと思います。

ファーストリテイリングの企業理念を見ると「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」であり、実は大量生産で安くて高機能な服を提供することはあくまでも手段でしかなく。目的ではないことがわかります。柳井会長を見ていると様々なチャレンジを行い失敗もするのですが必ず理念に立ち返り、そこからチャレンジを繰り返している感があります。ファーストリテイリングの強みはいろいろ言われますが実は企業理念を愚直に実践していることが根本にあるのではないかと思われます。

今回は高機能と大量生産による低価格は中所得国までは通用しましたが低所得国では通用しないことがわかりアプローチを今模索しています。私には現在のアプローチがバングラディッシュで成功するかはわかりませんが、このチャレンジがどこか低所得国市場の開拓に役立つことは確かだと思います。確固たる企業理念をもって常にチャレンジするする姿勢は大企業だけでなく中小企業も学ぶところは多いかと思います。私もお客様と大きな戦略を考える際は特に企業理念に立ち返りながら一緒に考えています。

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