コロナ下で新たなビジネスモデルを考える?
目次
1.ビジネスモデルとコロナによって変わる世界とは
少し前になりますがグラミン銀行の設立でノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏の講演を聞きました。この中で、はっきりとコロナによって世界は変わる、元に戻ることはないだろうという事に言及されていたことが印象的でした。その中で、それをいたずらに悲観するのではなく、悪いものは思い切って捨ててよいものを取り込んでいくそういった世界を作っていこうとかなり前向きな
メッセージで勇気づけられました。
多分今後、集合研修・会議(例えば全国支店長会議みたいなもの)・団体旅行・宴会のようなものは減るでしょう。一定の必要性はあるので完全になくなることはないでしょうが、かなり選択的になるのではないでしょうか?会食・外食・買い物なども本当に楽しいモノ以外は減るでしょう。
一方で人と人とのリアルなコミュケーションの大切さはなくなるとは思えません。しかし、本当に必要なときに会うことになり、集まるのは必要最小限になるでしょう。多分非常に困る方も多いとは思いますががこれは避けられないものであると思われます。その影響度によって異なりますが、影響が大きい方はビジネスモデルの転換が必要となってくるのではないでしょうか。
さて、ビジネスモデルという事ですが、私は、特に中小企業にとってのビジネスモデルは7種22分類に集約されると思っています。一つとして現在持っているビジネスを止める・大幅縮小して、全く違う新規のビジネスに参入するという考え方もありますが、一方で何とか既存の資源を活かしつつも新しいビジネスモデルを考えて勝負したいという考え方もあるでしょう
そう言ったなではこのビジネスモデルの7種の中の「価値転換」によるビジネスモデルの変更はウィズ/ポストコロナにおいてはキーワードとなるのではないでしょうか。それではビジネスモデルにおける価値転換(価値転換モデル)とは何でしょうか
2.価値転換モデルとは
簡単に言うと活かされていないものをちょっと工夫することによって価値あるものにしていくというビジネスモデルです。わかりやすいのは貸会議室でしょう。都市におけるペンシルビル(ひとフロア当たりの面積が狭い)は、できる限りひとフロアになってほしいと借手は思うのでオフィス需要はあまりないです。特に古くなってくるとなおさらです。貸会議室運営会社は少しリフォームして貸会議室として運します。別に他の会社の会議ヤセミナーと一緒になりたいという需要もほほとんどないのでペンシルビルでも問題はないわけです。
需要がないので安く借りることができ、利益率も高いです。でもビルのオーナ―にとっても店子が入らないビルに借手ができるのでありがたいわけです。こういった一工夫で価値が一気に高くなるわけです
コロナ中でもあった例を取り上げてみましょう。チャンピオンカレー(石川県)という北陸のカレーチェーンのお話です。この会社は「フードロス削減支援計画」と命名して、「地元の能登牛のサーロインやクルマエビなどの高級食材を載せ期間限定メニュ―として890円~1300円で提供した」(日経トップリーダーより引用)ということを行いました。その結果メディアにも取り上げられほぼ完売とコロナ下で大成功をおさめました
こういった飲食店向けの高級食材は大量に余っていたところに目を付けたので、最低限の利益で
出荷してもらます。ここで素晴らしいのはコロナで困っている生産者を助ける、お店の売上伸びる・話題になる、お客様も高級食材を比較的割安価格で楽しめると3方よしでわることです。
コロナで様々なモノ・サービスの価値に大きな変化が起きています。特に価値が毀損してしまったものを再び活かすことはビジネスチャンスでもあるし、社会的にも意義があると思います。
私も小規模ながら次のようなことを考えています
3.自分が考えている価値転換のビジネスモデル
自分自身もそうですが企業研修事業は大きな打撃を受けています。集合研修などはあまり開催できず、オンライン研修化などは進んでいます。 しかし、やはりリアルならではの参加者どおしの交流は非常に大切でしょう。
一方、顧客で教育機関などに東京近郊の森を使って野外教育イベントをやっていた企業があるのですが、すべてキャンセルになってしまい非常にがっかりしていました。
そこで、この森を使って企業などに野外で研修をやってもらうことを考えています。野外であれば三密をかなりの部分で避けることができますし、涼しいのでマスクしても熱中症のリスクも低いです
自然に囲まれた森という環境は例えばチームビルディングなどには最高だと思います。
研修講師の方々もオンライン以外の選択肢ができ、野外教育イベントの会社も 企業という新しい顧客層ができる、企業も素晴らしい環境で研修ができるで三方よしです。
これは単なる例ですが、コロナでの価値の変化、実はビジネスチャンスです。しかも困っている人々を助け社会的意義の高いものも多いです。ぜひピンチをチャンスに変えていってみてください。
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