コロナで苦しむ下請け

目次

1.コロナ感染予防で苦境におちいる下請け

 あくまでも私の周りでの印象にすぎませんが、コロナ感染防止で一番苦境にあったのは接客を伴う業種であり、飲食業や観光業などが代表的でしょう。一方、いきなり仕事がなくなったというよりも徐々に仕事が減ってきてちょうど今頃半減してしまったなどという声をよく聞くのがいわゆる下請けの人や会社です。最終消費が全般的に低調なのでじわじわ波及してきたといえるのではないでしょうか?

ところで、そもそも下請けとはどんな会社や人なのでしょうか?下請けとは元請(親事業者)がいて発注を受けて仕事をする人、会社は広い意味では下請けでしょう。下請けというとイメージは町工場ですが、広告代理店などから仕事を請け負うデザイナーやエージェントを使っている研修講師やコンサルタントなども下請けといえます。逆に発注者に直接商品・サービスを提供している人や会社は通常元請(親事業者)です。

 下請けの最大のメリットは営業がいらない事でしょう。元請が仕事を持ってきてくれるので営業に苦手感がある方にはありがたいことです。良い元請を何社か持っていれば、通常は安定的に仕事が入ってきます。一般的に欠点といわれるのは価格競争になりやすいことで、元請の言うままに値段を叩かれ低い利益で仕事しないといけないことはあります。

 一方、広い意味では下請けだが実質的には下請けではない。「スーパー下請け」とでもいえるケースもあります。「インテル」がわかり安い例で最終消費者はパソコンを買いますが、かなり消費者もインテルのどのMPUが入っているかは気にします
パソコンメーカ―に対しても強い力をもって価格交渉力もあります。一方、このような会社は常に自社の意思でマーケティング・開発をしています。

 いわゆる有名デザイナーや著名講師などは間に元請であるエージェントが入っていてもブランド力がありますからかなり有利です。こういった会社や人々はおそらく営業・マーケティング・製品・サービス開発に使っている力、親会社以上です。かなりのレベルの商品・サービスの高品質や独自性が要求されます。自分の商品・サービス及びその開発体制に絶対の自信があるならばこういった「スーパー下請け」目指してもよいと思われます。ただし、相当の独自さ・差別化が必要なので実は難易度が高いと思われます

 最大の欠点は最終顧客の顔が見えにくいので、ニーズがわかりにくいです。元請の言うままに製品・サービスを提供していると広い意味での営業力・マーケティング力が衰えてしまう事が多いです。すごく厳しい言い方をすると下請け根性が沁みついてしまうわけですコロナはこういった下請け根性が染みついた会社(人)とそうでない会社(人)を明確に区分したような気がしてなりません。もう少し、このあたり見てみましょう

2.下請け根性とは

 このコロナの際、最終消費者のニーズが見えないというのは厳しいです。元請にお願いしても現状余裕があるわけでは
けっしてありません。あくまでも自分が見聞きした範囲ですが、下請けの工場などは仕事が来なくて暇だと言って嘆くばかりの方が多い感があります。せいぜい、給付金や融資を申込する、元請のところに頻繁に顔を出すくらいが打つ手です。融資も何かこの機会に構造転換しようといったものではなく目先の運転資金の確保です。当然、事業を維持せねばならず本当に大変だと思います。しかし、融資や給付金も大切ではあるが、コロナ後の世界は違う世界かもしれないのです。待ちの姿勢がしみついてしまっていると大変だと思います。

 いわゆる先生業やコンサルタントもエージェントや昔の勤務先関連など経由で実質下請の人、クリエイターなどでも元請からほぼ専業で受注していた人などは非常に苦しいです。逆に自分の顧客を持っている人、顧客リストがある人などは、オンラインへの移行などで(仕事の内容にもよるが)かなりカバーされている方も多いです。お客様も必要な商品・サービスであればオンライン経由でも欲しいと思うわけです。

 一方、スーパー下請けの場合は元請自体、こういった会社が無くなると困ってしまうと思っていますし、ブランド力があるのである程度の注文はあるので多少業績が苦しいとしても何とかはなります。このコロナの際に製品・サービスの開発、磨きこみをしてこういったスーパー下請けを目指すのも一つの考え方です。ただし、繰り返しになりますが難易度は高いと思います。

 そういった意味ではこの機に下請けからの脱却を目指すのもよい機会かと思います。今はやりの言葉で言えばD2C(ダイレクトトゥーコンシュマー)でしょうか。ではどのような方策が考えられるでしょうか?

3.下請けからの脱出

 一つは営業・マーケティング的な施策でしょう。 地道にSNSを使って顧客リストを集める。幸い小さな会社や個人事業主の場合持続化補助金(「持続化給付金」とは全く別物)という補助金などもあるのでそのあたりも上手に活用してやっていくのはありです。このあたりは私などよりもはるかに専門性の高い方は少なからずいらっしゃるのでそういった方の指導を受けたほうがいいかもしれません。

 ただ、デジタル音痴な方を食い物にするいわゆるヒヨコ喰いも多い世界なので注意は必要です。いわゆる秒速XX億円とか、3か月で月商が100倍になったみたいな誘いには乗らない方が良いと思います。あなたが努力をあまりせずにお金を払えば他人がやってくれて短期間で売上がX倍~X十倍になるといったような誘い文句は危ないです。

 もう一つはビジネスモデルから考えていくことです。ところでビジネスモデルとはそもそも何でしょうか?自社または自分一人ではできることは限られています。したがって、他人(他社)と連携することによって安定的・継続的に成長する仕組み作ることだと思っています。こういった仕組み作り大切で、結構現状を変えたいと思っている方多いと思うので、ある意味ポストコロナはチャンスとも言えます。

 ただし、当然異業種交流会に行くなどでやたらと声かけて友達増やすのも非常に非効率だと思われます。何かしらの方向性が必要だと思います。私はビジネスモデルにはある一定のパターン(型)があり、自分がどの型を使ってビジネスモデルを組み立てるかを考えた上、戦略的に人との関係を深めたほうが良いと思っています。このあたり、もう少し詳しくお聞きになりたい方はHPに簡単な説明やセミナ―のご案内(現在コロナで少しお休み中)あるのでご参照ください。

https://ta-manage.com/service/business-model/

 

 下請けからの脱却ですが、営業・マーケティング的な施策とビジネスモデルどちらか一つというよりも組み合わせて下請けから脱出という方式がポストコロナで目指す方向ではないかと思います。こういった下請け脱却のためのヒントを持ち寄ろうとしているコミュニティも以下のように主催してますのでご興味があればのぞいてみてくださいね。

https://kiten.me/about/