マクドナルドは復活したか?

マック

日本マクドナルドの既存店客数、売上高が33か月ぶりにプラスに転じたようです。客数で10%、既存店売上で約30%の増収となったようです。期限切れ鶏肉問題や異物混入問題が一巡、400店の改装と100店の不採算店の閉鎖、ベジタブルチキンバーガーなどの新メニューの導入などが奏功したと新聞は伝えています。不採算店としては原宿表参道店を閉鎖するなど聖域を設けず不採算店を閉鎖していることが見えます。HPなどをみても食の安全Q&Aを設け「シェイクを分離させると、コップ半分がサラダ油になるという噂は本当?」「ハンバーガーは長い間放置しても腐らないと聞きました。本当ですか?」などの都市伝説的なものも真面目に取り上げており好感が持てます。

「既存店売上」は現存する店舗の前年同月比の売上の増加なのでわりと正確に小売店の経営状態の動向をつかめます。単なる売上比較だと新規店舗を増やせば当然に売上があがり、不採算店を閉めれば下がります。したがって既存店売上が伸びるというのはよい傾向です。しかし、マクドナルドの財務数値を見ると不思議なのは異常に高い原価率で2013年で85%、2014年には91%に達しています。そしてついに今年は原価割れをおこし26億もの売上損失を第3四半期で計上しています。同業のモスバーガーの原価率の50%程度と比べると不思議なコスト構造でこのあたりは会計処理の違いを感じ単純比較はできない感じです。

要するに財務数値はまだ開示ベースではかなり悪く、いい傾向になったと言っても採算ラインに乗ってきたかはまだまだ不明です。原価の中身は一般には開示されていないようなので(調査不足でしたらすみません)わかりませんがコスト構造の改革もまだまだ端緒に入ったばかりのように感じます。