好きなことで起業と得意なことで起業どちらが良いか?
目次
1.好きなもので起業するとなぜよくない?
よく好きで起業するのは止めた方がいいと言われます。少し考えると、好きなことをして毎日過ごせるのだから頑張れるし毎日も楽しいはずです。これはなぜなのかというとあなたが始めるのは「好きなこと」ではなく「事業」だからです。趣味であれば好きなことだけやっていればいいですが、事業だとそうはいきません。
まずは集客、お客がいないと事業は始められません。もしかすると、そのためにはテレアポして訪問しないといけないかもしれませんし、店を開けば路上でビラ配ったり、ポスティングしないといけないかもしれません。Webでできますといっても、HP、ブログ、SNSで必死に文章を書かないといけないでしょうし、交流会などで人と知り合って「メルマガ読んでくださいね」などとアピールしないといけないかもしれません。
また、あなたが好きで創り出したもの・サービス=お客がほしいものとは限りません。よほどの巨匠ではない限りお客様の要求で多少意に沿わないもの・サービスをしなければいけないシーンもあると思います。
加えて事業だったらモノの購入やら、顧客のクレーム、帳簿を付ける、人を雇ったらその管理とドンドン好きでもない仕事が増えます。事業がうまくいかないと悲しいですが、うまくいったらいったで好きなことに使う時間がどんどん少なくなるわけです。よくアウトソースしたらいいよと言いますが、ある程度作業はアウトソースしても、そのマネージマントの時間は決して小さい割合ではありません。
人によっては「好きなこと」を仕事にしているとどうしても「好きなこと」に没頭してしまってマネージメントに割く時間が少なくなって事業が傾くということもありがちです。したがって、好きなことを本当にやりたいのでしたら、こじんまりとやることで、これ自体全く否定しません。ただ、稼げる可能性は少ないので他の収入(伴侶の収入や本業の収入がある)のが望ましいでしょう。
たまに「好きなことで起業」などで取り上げられているキラキラしている方、いらっしゃいますがたいてい女性か独身。要するにあまり生活費がかからないか、他に収入があるケースが多いのです。
2.得意なものを仕事にした場合
得意なものを仕事にする、これはビジネスニーズがあるものであれば、うまくいく確率は高いです。しかし、ビジネスニーズがあればですから、やはりコマ回しが得意でもなかなか仕事にするのは難しいです。ただ、このケースも注意点があります。同業者であなたより優れた人がいて凹むことも多いですし、逆に全然大したことないのに売れている人がいて、妬ましく思うことも多くあります。
私も同様で、経営コンサルタントとして上を見ればすごい人がたくさんいて、自分なんかは…と凹んだこともありました。一方、自分より経験・スキルは全然ないのに自分よりはるかに売れている人いくらでもいます。でも実は、逆もたくさんあって、人格能力素晴らしいのに全然売れていない方、少なからずいます。ただ、こっちは売れていないだけに、目につかないだけなわけです。
したがって、得意なことを仕事にしているときは凹まないことが大事だと思います。こういった際の罠としては、もっと得意度を磨けばよいと、とにかく勉強しちゃうことです。当然何らかのプロとして技術は常に磨いていかないといけませんが程度問題であまりにもそっちにはまり込んでしまうと大変です。もう一つはカバーするエリアを増やそうと横展開をはかって資格マニアやセミナージプシーになってしまうことです。このあたり、時間とお金が消えていくだけなので気をつけたほうがいいです。
3.好きなものも得意なものもない人
全く好きなものも得意なものもないという方はどうしたらいでしょうか?多少、得意なものもない中には、あなたが気づかないものがある可能性はあります。会社員などで特定の部署にずっいるようなパターンだと、周りもあなたと同様にできる人ばかりなので気が付かないということよくあります。単純な例だとちゃんとした会社のIT部門にいる方などは、自分から見るとITの天才です。こういった技能を一般人にためにうまく使えばちゃんとビジネスになる可能性はあります
一方、仕事のタイプ、「仕事の型」で起業するというのもあります。例えば、ご主人が器用で細かいちょっとしたDIYがとくいだったらどうでしょうか?場合によっては奥様仲間でちょっとしたエクステリアの修理の仕事を見つけてきたり、ネットが得意であればうまくネット注文を取ってきたりできるかもしれません。こういった、プロデュースを仕事にしてしまえばいいわけです。
小資本である程度成功している方というのは実はこういった「型」を使っているケースが多いです。もう少し一般的な言葉でいえば「仕組み」または「ビジネスモデル」でしょう。これは好きなこと、得意なことで起業している方にも当てはまり、ある程度いったらこういった「仕組み」作りに時間をきちんと取ることも大切と思われます。
こういった「型」「ビジネスモデル」興味ある方以下覗いてみてください