マイナンバーの導入動向
12月に入ってようやくマイナンバーが届きました。私の住んでいる練馬区ではほとんど届いたようです。周りの例でいうとざっくり年商1億~10億あたりの企業の層が一番対応が難しいのではないでしょうか。10億以上の層になるとある程度社内電子化が進みできる限り人の手を介さないようシステム化で対応できます。ただ、小売りや多数の個人情報を管理するタイプの大企業はシステムで対応するから大丈夫ではなく漏えいリスクに備えて大変とは思いますが・・・。
逆に年商1億未満ですと、もともと下手をするとエクセルで帳簿を管理していればいい方といったところなのでシステム管理などはかえって危険だと思います。IT関係のコンサルの方から対策をお聞きしたところ、「経理・総務担当の奥様などが紙で入手して金庫に入れてその他誰にも触らせないようにしておいてください」とのことでした。コロンブスの卵的発想で単純ですが固い方法と思い、自分の小企業のクライアントにはそのようにおすすめしています。
年商1億~10億くらいの企業だとITの担当者がいるかいないかの境目くらいです。ITの担当者と言っても幅広く、ネットワークやセキュリティ対策にも詳しい方でなければ対応は難しいのではないでしょうか?この層はITベンダーから不要に高いマイナンバーソフトを購入させられてしまったり、逆に貧弱すぎる対応で被害が出てしまうか両極端になりやすいです。実は割と良心的な中小企業対応のITコンサルタントなど(ITベンダーの代理店のような方ではなく)はいらっしゃるのでそういう方にきちんと相談するほうが最終的には安く済むケースが多いです。しかし、コンサルタントが本当は一番必要なのに使わない層が多いのもこの層なので悩ましい限りですね。