シャープ液晶分社化に思う

液晶

ついにシャープの液晶事業が分社化するようです。シャープの第二四半期の決算発表をみると営業利益は250億円の赤字ですがディスプレイデバイスが264億円の赤字でほぼこの分野が業績の足を引っ張っているのがわかります。下半期はやや挽回するとみてはいますがそれでも300億の営業赤字です。特に中国を中心とした値崩れが激しくそれに対するコスト削減が追い付かない状況です。中小型液晶を中心にターゲット絞っていくとしていますが、競合との特に有機ELの投資競争に耐えられる体力は残されていないのかもしれません。

今後液晶がシャープ本体から離れた後どのような方向性に持っていくのかが重要でしょう。ざっくりデバイスとプロダクトがほぼ半々でしたが今回の液晶分社化でプロダクトがほぼ80%以上を占めるようになります。家電分野では空気清浄器や電気無水鍋ヘルシオなどでは一定の存在感とブランドがありますが、基本的には2000~3000億程度のビジネスがならんだ総花的な感じが否めません。液晶がなくなって社内の危機感は最高潮ですから逆にここで方向性が見えれば大逆転も可能です。今が最大の頑張りどころではないでしょうか。