マイナンバー導入について思う
マイナンバー導入は最近税理士業界だけでなく、新聞にもよく記事が載るようになった気がします。まだ、自分もセミナーなどに出席して勉強中ですが、基本的にはアメリカの社会保険番号に近い概念のような気がします。とりあえず、日本では税金の申告と年金に導入されるようです。
新聞などではすべての国民の財産がガラス張りになるといった論調が目立ちますが、まだ、銀行口座におけるマイナンバーの義務付けは正式に決定していません。ただ、口座情報や金融商品におけるマイナンバー登録が税務当局にとっての本丸でしょう。しかしこれは銀行にとってシステム投資が必要である一方、銀行側で個人情報であるマイナンバーの利用は禁じる(たとえば名寄せなど)という話があります。この辺りの議論が整理されないとコストはかかるは利便はゼロで民間企業は受け入れられません。
また、行政機関通しでマイナンバーを伝えればシステム同士融通し合う仕組みも導入は2017年からで、相変わらず国民の利便は後回しのお役所仕事という感じです。基本的な発想は理解できますが、役所の利便だけを追求して納税者にそっぽを向かれたイータックスのようなものにならないことを祈りたいところです。