お役所仕事に学べー残業ゼロのための一つの視点
長時間労働をなくそうという動きが政府民間を通じて盛んになってきました。ただ、長時間労働を取り締まる側の厚労省自体が霞が関では長時間労働で有名なので皮肉な感じがします。そこで一つの視点として長時間労働が多いと言われるサービス業をみて行きます。しかし、実はサービス業でもほぼ定時に終わり休日出勤もほぼない模範的なところがあります。それはお役所の窓口関連です。夕方5時過ぎに区役所などに所要で行くとほぼこのあたりの部署は誰もおらず真っ暗です。
ひとつの大きな理由として役所の仕事というのは極めて定型化させて例外をほぼ許さないことがあるといえます。悪くいうと融通のきかない「お役所仕事」ですが、よく解釈すると「効率化を追求した仕事のやり方」と言えます。長時間労働を生み出す仕組みの一つとしてイレギュラー(例外)処理があります。私の仕事で外資系企業が日本系企業を買収して統合する際に思うのは日本企業の例外処理の多さです。よく言えば融通が利くのですがいろいろな顧客や他部署の意見を取り入れすぎると例外処理だらけになって効率が落ちます。このあたり欧米系グローバル企業はばっさり切り捨てますから私の仕事も親会社のフローに載らないプロセスはどのようなものがあるのか、悪い影響を最低限に抑えてどのように切っていくのかが重要な業務になります。管理職の「捨てる能力」が残業を減らすために必要なのではないかと思われます