起業とお金と妻について

起業

男性会社員が起業するとき、妻が反対するという話をよく聞きます。ちなみに女性が起業する際、夫が反対するという例はあまり聞いたことがありません。ある程度夫の経済基盤がしっかりしているか、かなり自立した女性であって夫もあまり口を出さないケースが起業する女性には多いような気がします。一方男性会社員の場合、妻がフルタイムでバリバリ働いている場合はハードルは低めですが、パートや専業主婦だと結構ハードルは高くなるようです。

安定収入の会社員の立場から不安定な自営業になるわけですから簡単に賛成しないのは理解できます。特に主たる収入が夫の給料であればなおさらでしょう。ただ、今後会社員だからと言って一生安定収入が得られる時代はもう過去のものとなっています。大企業では50歳でほぼ役員候補とそれ以外の選別は完了しそれ以外の方は役職定年や出向等が待っています。当然それ以外の方々が大多数なので人生の収穫期で一線から退くことが多いというのは非常に残念な仕組みだと思います。役職を退いたり出向したりしてもそこで生きがいを見つけられる方は問題ないですが、ちょうどその世代の友人を見ているとそういった人は多くはなく寂しい気持ちになります。

起業が唯一無二の選択ではないですがやはり自分でお金を稼ぐ仕組みを早くから身に着けて自立した生活を送るというのは自己実現の一つの形態と思われます。起業のハードルとして妻の反対がありますがどうしたら良いのでしょうか?私の周りの成功例を見ていると家計を自分で管理している、または家計に生活費を入れる型が多く、お小遣い派はうまくいっているケースは少ないです。前者の場合は起業当初は実際思い通りにはいかないにしても、きちんと計画を立てて妻を説得できる材料は多いです。私の友人は超優良企業を退職して独立する際に、現在の貯金と資金計画まできっちり妻にプレゼンしたそうです。家庭を持っている方の起業としてはすくなくとも妻を説得できるレベルの起業プランを持っていることは必要でしょう。

お小遣い派にとっては起業準備の中に生活費入れ派、または家計管理を自分でやる派に変えることが入ると思います。小資本で起業できる時代になったとはいえ数十万程度の投資、出費はどんな業種でも最低必要です。しかし、妻の家計感覚からするとんでもない額であり、例え起業したとしてもそんなものでいちいち説得が必要だとエネルギーが持ちません。余談ですが、私は稀有な、お小遣い派です。ただ、妻が自営業の家庭に育っているので夫の金の使い道にあまり口を出さないというポリシーなので何とかなっています。

起業の相談やビジネスモデル発想のお手伝いなどをやっているとわりと「妻が反対」というのは割と多いようです。ただ、このハードルを乗り越えることは離陸に必要かつ大切なプロセスなのできちんとやってほしいと思います。

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