ハイアールで社内VBが180社誕生

ハイアール

中国の家電大手のハイアールが社内VB(社内ベンチャー)で変革に挑んでいるという記事が日本経済新聞に載っていました。記事によるとVBは3年で180社になりうち100社は年商1億元以上(約16億円)を達成しています。別に社内VB自体は新しい発想でもなんでもなく、日本の大手電機メーカーでも「うちでもやったけどうまくいかなかったよ」という声は上がるのではないかと思います。ただ、記事を読むと成功の秘訣のようなものが垣間見えます。

1つ目は法務や税務などの専門サービスや品質管理などの設備面のバックアップがされている面です。往々にして大企業の強みとしてこのあたりのインフラがあるのに、社内VBに対しては「たたでさえ忙しいのに社内VBなどに割けるリソースはないよ」と冷淡な傾向があったりします

2つめは立ち上げメンバーの出資が求められる点です。一般的には大企業は資金が潤沢ですが本人に出資させることによって経営者感覚を持ってもらうことがポイントでしょう。人間自分の懐が少しでも痛むと真剣度が全く違ってきます。大企業の方とお付き合いするとたまに「他人のお金感覚」があるので面喰うことがあります。極端な例ですが、ある大企業が子会社を創立しましたが、親会社から派遣された社長が最初にやったことは社長車にBMWを購入したことでした。ちなみに私がその経営不振の子会社のリストラをお願いされて最初にやったことはその社長の更迭と資産・負債の整理で先ずBMWの売却でした。下取価格が予想より高くてよかったですが。

3つ目は外部のリソースも柔軟に使っている点です。内部だけでなく外部の人材も柔軟に取り入れてチームを作り上げ商品開発に生かしている点です。今後は会社で人材を囲い込むのではなく柔軟に外部とネットワークを作って開発していくことは必要不可欠になっていくのではないでしょうか

上記の1つ1つは特に目新しいものではないですが、大企業だと社内の抵抗や「前例がない」などでなかなか先に進まないものです。上記の3つは大企業だけでなく中小企業が新規事業を開始する際にも参考になります。1つめの部分は社内のリソースで難しい場合は外部リソースが最近は整ってきました。少し宣伝になりますが私も社外CFOサービスとして弁護士や社労士などと一緒にこのあたりの専門サービスをワンストップで提供しています。お問い合わせは↓まで

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