メディパルとMTIが資本提携
非常に地味な記事でしたが、携帯端末向け楽曲を手掛けるMTIが医薬品卸最大手のメディパルホールディングス(メディパルHD)に自社株を売却するという記事が日本経済新聞に載っていました。医薬品卸業界はM&Aを重ねほぼトップ4社に集約されました。医薬品卸というとクリニックや調剤薬局にルートセールスをしているどちらかというと足で稼ぐ的なイメージが強かったため、MTIと資本提携というニュースに非常に違和感を感じました。卸というもともと利益率が低い業態であるのに加え、薬価については厚労省から引き下げの答申が出る、価格競争が厳しいということでメディパルHDの売上高営業利益率は1.4%と苦戦気味ではあります。同業のアルフレッサHDの売上高営業利益率が1.8%、スズケンが1.3%、東邦HDが2.2%でありシェアトップ企業の割に同業他社に比べてもあまり業績内容が優れているとは言えないかもしれません。
以前雑誌の記事でアルフレッサの躍進について小さ目の調剤薬局をMS(マーケティングスペシャリスト)ではなくパートの主婦で開拓していき低コストでシェアを高めた事をみました。現在ではタブレットによる情報提供などITによる情報提供が主な競争手段として使われていると思われます。MTIとの提携ということはおそらくアプリなどを使っての情報提供に本格的に乗り出していくのだと思われます。
どちらかというと泥臭い業界でもITの利用の巧拙が重要になっていく一方で、実は小さめの調剤薬局など完全にITRから取り残された部分もあります。このようなっ分を切り捨てるのかこまめに拾っていく戦略を取るのかは一方で興味のある所です。中小・零細企業も大手のIT投資の体力勝負をうまくかわして効率的なIT投資は考えないと生きぬくのは難しいと思います。「効率的なIT投資」というのは言うのは易し行うは難しですが・・・
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