舛添氏の収支報告書を閲覧してみて思うこと
舛添氏の話題になっているグローバルネットワーク研究会の政治資金収支報告書を閲覧してみました。実は総務省のHPで公開されていています。話題になっている99万円の車購入費や資料代となっている美術品なども政治活動費としてきちんと記載されています。たしかに政治活動費で「アトリエXX」や「XX美術」が並ぶのは違和感がありますが一番高額のものでも20万程度で値段的には美術品というほどの価値があるもの購入はありません。内容も政治資金監査人が監査をしています。政治資金監査人の責任ですが監査の範囲に支出自体が適正かどうかは含まれていないはずですし、公私混同疑惑はあってもきちんと適正に記載されているのでほぼないと言えると思います。閲覧した直観ですが、舛添氏の政治団体は割と正直に記載が行われているのではないでしょうか。堂々と記載されているということは実は舛添氏が非常に倫理観に乏しいというよりも政治家の間ではこの程度の公私混同は当たり前なのかもしれません。
誰かが公表されている政治資金の収支報告書を閲覧して細かく質問していけばいいのでしょうが、この細かいデータの山を全部見るのは大変です。一つの問題点は紙の資料のPDFが公開されているということです。したがって、他の政治団体との比較可能性がないので客観的な妥当性が判断できません。また、何個も政治団体を作るとよく資金の流れがみえません。いわゆる連結決算に当たるようなものがありません。加えて企業だと注記する関連当事者との取引(政治家でいうと自宅を貸して家賃を得るといった取引など)などいわゆる閲覧側の理解を助けるような記載事項がないです。
まとめると確かに政治資金収支報告書は「データの羅列」であって、閲覧者の理解を助ける「情報」にはなっていないということです。ここが根本的な問題点ではないかと思われます。
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ちなみにグローバルネットワーク研究会の公表数値は↓