疑問に思ったグリーの黒字

Gree

グリーが今期の連結最終損益として115億円になりそうだと発表しました。少し首をかしげたのが説明でそれは以下の通りです。

①スマートフォンゲームを開発する子会社の事業の一部を売却した

②この事業は昨年評価減をしたが税務上損金として認められなかった

③今回外部に売却したため損金として認められ税負担が51億円減少する見込み

なぜ疑問に思ったかというと、税効果会計というものがあり評価減で損金として認められなくてもその部分は将来損金として認められるはなので税金等調整額として会計上昨年の段階で税負担軽減額は計上できるからです。そこでグリーの有価証券報告書を見てみました。

確かに税効果の部分を見ると税率調整の部分で「減損損失」の部分で大きく税率調整が出ているので減損損失の部分について税率調整がされています。つまり税金等調整額としての調整がなされていません。なぜかと減損損失の部分を見ると83億の暖簾の減損が計上されており、おそらくのれんの減損ではないかと想像されました。詳しい説明はしませんがのれんの減損には税効果は認識しないからです。こののれんの減損部分が今回売却によって認識されたということです。ただ、83億円ですから税負担減少額はざっくり25億円程度ですから計算が今一つあわず疑問が残ります。あまりテクニカルな内容はプレスリリースで発表すべきではないのかもしれませんが、もう少し丁寧な説明が求められる気がします。

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