金融庁が赤字の中小企業に成長融資を要請

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日銀のマイナス金利政策を受け金融庁が全国の地方銀行に中小企業に成長資金の提供要請を出したようです。主に要請を受けている先は「要注意先」のようです。おそらく文面的には金融検査マニュアルでいう金利減免、棚上げをおこなっているまたは経営状態に問題がある「要注意先」のうち貸倒引当金を積むことを要請される「要管理先」を除いたものと思われます。新聞的には「要注意先」には新規融資がされないと書いてありますが多少現場的には違和感があります。

一時的にリスケなどをしていても内容的に立ち直っていれば多少プロパー融資は難しくても保証協会付きといった保証機関が80%程度の保証をしてくれる制度を使った場合は割と柔軟に対処しているケースが多いと思われます。そういた意味で中小企業側でも「内容的に立ち直っている」「成長に資金が必要」といったことを金融機関側にきちんと説明していく努力が必要かと思います。自分ですべてやることが難しくても顧問税理士やコンサルタントの力を借りてきちんとした事業計画があれば十分可能です。ある程度コストはかかりますが成長のための投資と割り切れる経営者としての意志があれば乗り越えられるのではないでしょうか?

一方で金融機関側で短期融資でつなぎ、短期間に経営内容を精査する案が金融庁から出ていますが、金融機関と借り手双方に手間がかかりすぎます。いかにも現場感のない残念な発想ですねというのが正直な感想です。

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