台湾で民進党の蔡英文氏が総統に
今日は朝から結構雪が積もっています。通勤の方は大変ですね。私も朝に外出予定があるので今から憂鬱になっています。満員電車は嫌いなのですが少し早めに出ようと思います。
さて、台湾で民進党の蔡英文氏が総統に当選しました。国民党時代にかなり中国に接近していたことに警戒が強まった、また経済的恩恵は一部大企業だけで一般市民は受けていない不満が理由だというのがいろいろなメディアを見た私の感想です。ただ、中国という大きな市場に台湾企業が入っていけるというのは大きなメリットであり、それが本当に大企業だけが恩恵をうけているのかややそのあたりは不明です。ただ、確かにちょうど香港で反体制的な本を取り扱っている書店のオーナーが中国政府に海外で拘束されたように人権弾圧を行っているのも台湾の人々の警戒感を増している理由かと思います。
一方で中国の人々は日本とは比べ物にならないくらい地域ごとの独立性は強いようです。もともと北京語と上海語と広東語は日本の関西弁と東京弁の違い程度ではない別の言語のようですし、中国の人と話すと「中国人」と十把一絡げとされるのは好まない気がします。日本だと中国人の爆買いは有り難いと感じているようですが、香港人の友人などは「本土の人間たちがモノを買い占める」と苦々しく語っていたのを思い出します。したがって「一つの中国」という概念自体もともと否定的な部分はあるかと思います。
中国という国を考えるといつも「群盲象を評す」ようなことをしているのではないかと考えさせられる複雑な国だと思います。