面白い投資用アパート会社上場
インベスターズクラウドという投資用アパート支援会社が12月3日に上場します。私の投資用物件関連の会社というと私が会社勤務時代頻繁に電話勧誘があった超プッシュ型営業の形態のイメージが強烈です。私の昔の部下が一時投資用マンション販売会社に在籍していたのですが、ノルマが厳しく達成できないと殴る蹴るなどの暴力もあった超ブラック企業だったとこぼしていました。
この会社はそういった業態とは大きく異なり、インターネット広告で集客をしていてテレアポ、飛び込みのプッシュ型営業部隊は持っていません。そして、収益は土地のマッチングの仲介収入、建物の施工の収入、そして賃貸アパートの管理収入と3本の柱を持っているようです。顧客は土地を持ち主から直接仕入れその間にディベロッパーが入らないので仕入れ値が安くなり、一方この会社は土地の仕入れが生じないので資金繰りは軽くなります。したがって財務諸表をみると在庫(販売用不動産)は約14億と売上140億の約1か月超しかありません。
また、基本的には土地は家主が仕入、この会社と打ち合わせながらデザイン性の高い至便な物件を取り扱いますから賃貸人の質はよく家賃の滞納も少ないと思われます。賃貸人の質も良いと管理業務もきちんと利益を生みそうです。ただし、死角としては投資用マンションブームはいつまで続くかでしょう。賃貸物件に住む層である比較的若い人は減ってきているわけですから永遠には続かないと思われます。ただ、この会社の強みはインターンネット広告の仕組みやクラウド上のプラットフォームなので将来はこれを利用して他分野に進出していくのではないでしょうか?