ANAに決まったスカイマーク支援ー疑問と懸念
思いがけないANAの圧勝で驚きました。勝因はエアバスにA380という超大型機を購入する約束をエアバスにしたのではないかと日経では書かれています。ただ、東京証券取引所の適時開示指針で社内決定事項ならば1機530億円もするエアバスの数台の購入は開示しなければならないので、ガバナンス上の問題か適時開示義務違反ではないのでしょうか。もし、約束ではなく単なる示唆だけでしたら欧米の会社が全く文書のない口約束でこのような判断をするのか非常に不可解ではあります。
もともとスカイマークの破たんは非常に米国のPSA(パシフィックサウスウェスト航空)の破たんに似ています。PSAはかの有名なサウスウェスト航空がそのモデルのコピーをして大成功したことで有名ですがこの会社自体は経営破たんしました。大きな理由としては同じ中小型の機体を使い続けるというポリシーを止めて大型機を導入するなど中途半端な戦略をとり続けたからです。スカイマークは財務戦略の失敗も大きいですがJAL、ANAの値下げ攻勢にA330を導入したりA380で国際線進出など無理な戦略をとったことも大きいと思われます。
ANAの立場になると、ANAもスカイマークの路線をどうしても取りたかった面はあったかと思います。また、JALとの寡占になれば国内線はマージンが厚くとれるとふんだのでしょう。ただ、スカイマークが導入して失敗したA330の問題に加え、A380という超大型機はイメージとして非常に燃料費・維持費が高いので、そのマージンの厚さでA330のコストとA380のコスト増大分をカバーできるとふんだのでしょう。・・・ということはANAの予測計算が正しければ、我々国内線の利用者にとっては国内線は高止まりするという嫌な結果になってしまうのは明らかですよね。オヤジとしてはミニスカアテンダントの今後の動向も気になりますが・・・・