LIXIL 500億円超損失 -3年間で処理??

今朝の日本経済新聞でLIXILの中国子会社の破産に伴う損失が500億円超になる可能性があると伝えています。これは以前から410億円と見込みを発表していたのでさほど驚かないのですが不思議なのが処理方法です。今期中国子会社の株式価値をゼロにするため250億円の損失を計上する部分は理解できるのですが不思議なのはその他の子会社破産に対する損失・調査費用100億や関連会社に対する保証債務160億円を時期以降に計上することです。

記事を見る限り発生することが確実でその金額も合理的に見積もることができるように見えます。その場合当然に今期に全額を損失として計上することが求められます。どうやらこれは公式発表ではのっていませんし、このての記事では割と日経では誤報が多いので誤りかもしれません。会計処理で巨額なので3年間にわたって認識してよいなどというルールはどこにもありません。(電力会社の廃炉処理で長期にわたって分割計上してよいという処理はごまかしで恥ずかしいものだと思っています)

是非藤森社長は早くこの件はさっさと片付けて頑張ってほしいので、何かしら間違いであってほしいと思います。もし本当であれば監査法人は毅然とした態度で接してほしいものです。

 

LIXIL、3年で損失500億円超計上へ 中国子会社破産

2015/6/3 2:00 日本経済新聞 電子版

LIXILグループは中国で水栓金具を手がける子会社の破産手続きに伴い、2014年3月期からの3年間で計上する損失が計500億円を超える可能性が出てきた。子会社の株式価値がゼロになり、破産関連の費用が膨らむ。関連会社向け借入金の肩代わりで損失が増える可能性もある。