大阪都構想敗れるに思う
大阪都構想僅差で敗れました。私は地方公共団体の運営についての運営の専門家ではないですし、この構想の詳細や反対意見に関しても詳細に読み込んでいるわけではないのであくまで感想のレベルです。しかし、私は大阪市生まれで、人生のほとんどは東京圏で暮らしていますが愛着はあります。
新聞記事などでみると橋下氏の主張は2重行政をなくして無駄を防ぐ、反対派は区役所の建設などお金がかえってかかる、市民行政サービスが低下するということでした。大阪の乱脈ぶりは目を覆うものがあり、市職員のヤミ手当やりんくうタウン(659億円)とワールドトレードセンター(1193億円)などのハコモノをそれぞれ作り大幅な赤字を計上するまど枚挙にいとまがありません。橋下氏は大阪市長でありゴールは効率的な財政運営ができる大阪市を創ることのように感じられ都構想が唯一の方策だったのかが私にはわかりませんでした。たとえば企業でいえばコスト効率性を追求する場合に組織変革が一番の優先順位かというとそれは場合によるでしょう。
一方、反対派のいう市民サービスと区役所庁舎建設などかえってコストがかかるという主張ですが、市民サービスの部分は何とも言えませんが「区役所建設・・・・」の部分はこの反対派の人々の体質を表している気がします。別に区になったからと言って庁舎を「建設」しなくてはならないわけではないでしょう。別に市や府がすでに持っている建物はあるわけで民間の発想であれば転用するのはあたりまえです。よくお役所で豪華建物を建設するロジックとして「区(市)民の利便性」がよく言われるのですが一般市民としてはいちいち役所まで足を運ばなくて済むような仕組みを作ってくれる方がよほど有り難いです。
私はどちらかと言えば現状維持派よりかは橋下氏派を心情的には応援していたので残念な結果でありました。