残業削減に朝型勤務は有効か?
今朝の日経の一面に企業や政府が朝型勤務を促すための方策をさまざま
打ち出しているという記事が出ていました。目的は従業員の残業代を減ら
し労働生産性を高めるためということでしたが少し考えてみました。「労
働生産性を高める」のが目的でしたら、朝1時間早く来て仕事をして、い
つもより1時間早く帰るならばまったく変わらないはずです。多分ここに
は、夜残業をするとダラダラ長い時間になるという仮定があると思われま
す。つまり、朝1時間早く来ると今まで夜2時間残業していたがやらなくて
済むといった具合です。
自分の経験だと残業の多い部署の典型的な1日は以下のように動いて
います。部下が稟議や企画書などを書きます。上司はそれを残業してレ
ビューし、部下はその間待っています。上司がレビューしたものを部下に
説明し部下が直して完成、そして一緒に帰る。一方私の場合上司が外人
だったので彼はたいてい夜は6時半には会社を出てしまいます。したがっ
て稟議、企画など決裁が必要なものは日中に必死に仕上げます。ただ最悪
彼は帰っても朝早くくるので朝には結果が出ますので急がないものならそ
れで十分です。当然重要性の高いもので徹夜をしてもその日中に仕上がる
ものもありますが、そんなにしょっちゅうあるものではありません。
要するに上司の仕事のスタイルにかなり左右されてしまうような気がす
るわけです。
残業削減へ朝型勤務促す 東ソーは早朝割増金 東京海上は17時半退社
- 2015/4/9 2:03
- 情報元
- 日本経済新聞 電子版
- 企業が社員の朝型勤務を促す動きが広がってきた。東ソーが7月に早朝勤務に対して割増金の支給を始めるほか、コニカミノルタも午後8時以降の残業を原則禁じた。政府も経済界に対し朝型勤務を増やすよう要請し、助成金も検討する。従業員の残業時間を減らし、労働生産性を高めるのが狙いだ。東ソーは7月、早朝勤務に対し割増金の支給を始める。本社や支店は午前8時より前、工場では午前7時半より前に出社した場合、通常の時…