コロナ緊急対策融資で思う事
1. 自分がコロナかなと思ったこと
先週の木曜日の夜、お風呂からあがってしばらくすると突然悪寒がし始めました。なんだか体中が震えてがたがたする状態です。熱を測るとどんどん熱が上がってきて夜9時くらいには39度近くまで上がりました。ただ咳は出ません。症状的にはどちらかというとインフルエンザみたいな感じでした。
どうやら妻はだんだん心配になって翌日区の保健所に電話したようです。しかし、たまたま夕方17時を少し過ぎていたので電話はつながりません。都の24時間コロナ相談窓口に電話しましたが、そこはコロナ総合相談のようで病状の相談は他のコロナ症例の窓口にかけなおしてくださいとのこと、その後、4時間以上つながらなからず夜中の12時ごろにようやくつながったそうです。結論としては様子を見てくださいとのことでした。
確かに指針にあるように3~4日様子を見てから電話かければとは思うのですが、周囲は心配なのでしょう。そうはいっても自分自身「コロナかも?」「どこで保菌者と濃厚接触した可能性があるか?」などと考えたものです。自分は小池都知事からの自粛要請からほぼ家族以外は濃厚接触はしていないのでほぼ思い当たりませんでした。ただ、これからコロナ関連の窓口はほぼパンク状態なのはよくわかります。
ちなみに私自体は日曜日には完全に熱が下がり、月曜日からは仕事を事務所でほぼ普段通り始めましたがなんとなく全快とは言い切れないなんとなく気だるくてスッキリしない感じです。PCR検査はしてもらえないので不安ではありますが、少なくとも今週いっぱいは家族も接触を最小限(一緒にご飯は食べない、お風呂は一番後)、また飲食店等で食事はせずコンビニ、出前等で済ませようと思います
2.コロナ緊急融資もパンクか
もう一つパンク状態だと言われているのがコロナ緊急融資関連です。一つの柱が日本政策金融公庫の新型コロナ感染症融資です。最長で5年間原本の返済はなしで利子も利子補給により実質無利子(当初3年間を上限)です。手続きも決算書と試算表の用意程度で、売上の減少の申告も月次の売上の数字を申込添付書類に書けばそれで終了です。
融資を受けたお客様によると(目先困るというよりもなんとなく漠然と不安だから借入したという程度の方)特に資金使途なども細かく聞かれることもなく(普段の融資は細かく聞かれ妥当性は審査されます)終わったそうです。ところが3月の終わりころから公庫はパンク状態になり、店の外まで行列ができるような状態になったと日本経済新聞が19日日曜の新聞で伝えていました。このご時世ですから私は自分の目で見て確かめてはおりませんが。
そこで安倍首相が3月28日創設したのが民間金融機関でも実質無担保・無利子の融資制度です。民間金融機関でこれができるのは「保証協会」という各都道府県に設けられた公的保証機関が保証をしてくれるからです。要するに焦げ付いたら変わってこの保証協会が代位弁済をしてくれます。ここが保証をしてくれるので民間金融機関は安心して融資が出来ます。そして利子補給は各地方自治体が行う仕組みです。
3.民間融資の問題点
ところがこの民間融資も混乱に陥り滞っているというのが前述した日経の記事でした。ひとつは利子補給の財源確保のための補正予算案の問題が通らず実際にはされていない問題、これは財務省と国会議員さん、さっさと進めてくださいとしか申し上げようがありません。
もう一つは利子補給が事後か事前かもめているようです。しかし、緊急性を考えたら場合によっては民間金融機関のシステム改編が必要な事前に補給はまず無理、事後補給の仕組みをさっさとやる方が融資が遅れるよりはるかにましです。
しかし、私が一番問題に思っているのは審査です。政策金融公庫では売り上げの落ち込みについて申込書に書けばよい(場合によっては帳簿など証拠書類を求められることがあるとは書かれています)がこの制度の場合 市区町村で売上の5~20%が落ちて制度に該当する認定が必要なことです。この部分が市区町村側で滞ってしまっているようです。私のお客様の場合は1週間くらいで済んだようですが、これから10万円の支給やその他の助成金などあればますますこの市区村町の事務は大変になってくると想像されます。そもそも市区町村にそんなノウハウあるのでしょうか?提出窓口が民間金融機関なのでそこに見てもらった方がよほどましだと思います。
多分この機に融資資金を不正にせしめようという輩は一定数存在すると思われます。一番気を付けるのは営業実態、つまり休眠の会社などを買ってきて融資をせしめてあとはドロンといったケースでしょう。このパターンは注意が必要です。しかし、このような非常事態ですからあまりにずさんなのは困りますが真面目にやっているその他大多数の方が救われるならば、ある程度見落としによるそういった損失は必要経費くらいに考えてもよいのではないでしょうか?