なぜ消費税軽減税率対策補助金は人気がないのか?
目次
1.軽減税率補助金が不人気
中小企業庁の軽減税率補助金が人気がなく延長が来年まで延期になったという記事が先日日本経済新聞に載っていました(注:細かく申請の期限はタイプによって違うので必ず中小企業庁のHPで確認してください)。普通この手の補助金はむしろ期限までに申し込みが殺到して〆切になってしまうケースが多いです。なぜこんなに人気がないのか不思議です。
2.軽減税率対策補助金とは
来年10月から消費税が10%になります。自民党の総裁選も終わりましたし、もう1年後ですのでさすがここから止めるというのは考えにくくなっています。かなり厄介なのが軽減税率の問題で食料品等は軽減税率が適用されますが、「食料品等」の定義は難しいですし、飲食店等で持ち帰りと中でそのまま食事をするのでは税率が違うといったかなり面倒な問題が生じます。そのため軽減税率に対応できるレジや受注システムの導入が必要になり、この補助金についてざっくり申し上げるとこれを中小企業についてはレジは1台につき20万円(補助率はおおむね3分の2)、受注システムについては1000万(補助率がおおむね3分の2)を支給するというものです(この条件は細かく定まっているのでこれも中小企業のHPで確認ください)。
3.軽減税率補助金の不人気がなぜ不思議か
補助金の場合不人気な一つの理由としてやたらと書類を徴求され面倒だということがあります。しかし、この補助金の場合、一部を除き代理申請が可能です。いわゆる購入先の業者が代わって補助金の申請をしてくれるわけです。当然、レジ業者としてはこれはビジネスチャンスですから積極的に営業してはずです。あまり、この補助金自体のハードルは低めですからもう少し補助金の申請あってもいいじゃないかぁと思うわけです。
4.なぜ軽減税率補助金は不人気
ということはそもそも軽減税率対応レジや対応システムが大して特需と言えるほどは売れていないのではないかと想像します。なぜ売れていないのでしょうか?これはおそらく前回一回消費税増税が延期になったのでもしかしてまたそうなるんじゃないかという発想があるのかもしれません。政治の話なので絶対はないのですが、今回消費税増税を見おくる可能性は非常に低いと思います。やはりどこかで起こってほしい願望には目をつぶってどこかで見切りを付けることが必要だとおもいます。補助金はたぶん上限が決まっているのでどこかで打ち切りになってしまいますので。
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