子どもの夏休みと事業計画

宿題

高校生の息子が夏休みに入ります。妻は、息子が計画を立てずダラダラ過ごしそうだとプリプリしていますが、私は苦笑いです。なぜならば、学生時代振り返って思うのですがあまり自分は計画的に夏休みを過ごした記憶がありません。中学生のころは自由研究をダラダラやって最後は徹夜、高校時代はひたすらインターハイ目指して部活、大学時代はサークルとバイトといった感じです。息子の言い分は「計画なんて立ててもどうせ世の中思った通りに行かないし、いかないとイライラするだけだから無駄だ」とのことです。自分のことを振り返るととても偉そうに言えたものではありません。

この言い分どこかで聞いたことがあると思ったのですが、これは事業計画を作成しないかと社長さんなどに申し上げた際お聞きすることがある言い分です。確かに私のようなコンサル業でもうまくスケジューリングがいかずにプロジェクトを泣く泣くお断りしなければならないなど、思い通りにならないことは普通にあります。しかし、特に大企業出身の方などに多いのですが事業計画というと精緻さを極めようとされたりするのですが、特に中小企業は無駄だと思います。極端なことをいうと事業計画は達成しようとする大きな目標(ビジョン)以外は柔軟で良いと思います。

また、子供の夏休みに戻りますが、せいぜい多くても2~3つの大きな目標を立てて、それを達成すべく計画を立ててもらおうと思います。約夏休みを1か月とすると大きな目標を建てるための中くらいの目標(1週間)、小目標(日)に分割していきます。最初から小目標まで作ると計画にかかる時間が無限大になりますから大目標と中目標くらいで十分です。そして週が始まる前にその週の毎日の小目標を立てていけばよいわけです。ここで重要なのが振り返りのやり方です。世の中ではPDCAと呼ばれていますが、計画を立てた後チェックをしてそのフィードバックをもとに修正を加えていきます。当然予定通りには行かないことは多いですがメゲズに原因を考えていきます。反省は不要で必要なのは行動の修正です。くよくよしても失った時間は絶対に戻ってこないですから。不可抗力であれば振り返りよりも単に目標を修正していけばいいわけです。同じことが事業計画にもいえ、ただもう少し1年~3年(場合によっては10年~)と長いだけです。そして、ポイントは反省ではなく行動および計画の修正だということです。

・・ということで息子にきちんとした計画とPDCAを身につけてもらおうと思います。社長様を説得するより親子は難しいかもしれませんが・・・

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