プレミアムフライデイー企業側のメリットとその条件

premium friday

プレミアムフライディが先週ありました。実は夕方6時の打ち合わせのために都心を歩いていましたが、あまり変わりはなかった気がします。郊外などでは小売業がイベントをやって確かに売上は伸びましたが、ほとんど増えた部分はイベントを聞きつけてやってきた主婦だっという話が新聞に取り上げられていました。

プレミアムフライディ欧米帰りの経産省のお役人あたりがもともとは考えたのではないと想像します。私がアメリカで働いていた際、毎週金曜日たいてい午後は自由で仕事が早く終わった人は家族と金曜日の午後のランチを楽しんでいました。私も忙しい時以外は毎週金曜日は昼ごはん食べた後は、今週やり残しをチェックして必要な部分終わり次第帰宅していました。

一方私も日本で働いていた頃は週末出勤しなくても済むように金曜日は夜中まで仕事をしてタクシー帰りなどということも結構ありました。すると土曜日はぐったりして遅くまで寝ていてどこにも行かず日曜日に少し活動したら週末終わり・・・という感じになります。なんとなく月曜日会社に行くのは憂鬱でした。

一方金曜日早く帰ると土曜日は元気に早く目が覚めます。週末レジャーは計画的に無理なくできますし、自己啓発的に本を読んだり勉強をしたりすることもたっぷりできます。そして、月曜日は元気に出社します。とはいってもまだエンジンがかかりきらないので月曜日はソコソコ仕事をして火~木は本当に集中してバリバリ仕事します。そして金曜日は少しクールダウンします。要するにウォーミングアップ→バリバリやる→クールダウンとリズムが非常によくなります。意外にプレミアムフライディはヒトのリズムに従っていて、理にかなっているわけです。私はこの制度、生産性の観点からは企業にメリットがあると思います。

ただし、前提条件があります。一つ目として部門長的な人のきちんとしたマネージメント能力が必要です。部署の目標そしてそれを達成するために手段が見える化されて、部門のメンバーが理解し、ある程度計画的に運用されていることです。ここら辺がしっかりせず、不必要に後出しじゃんけん的にどんどん仕事がやってくるようではまず不可能です。私が会社員時代、そしてお客様として外から見ていてもこのあたりきちんとしたマネージメント能力のある部門長は日本企業では少なくこのあたり無駄な残業が多くプレミアムフライディなどは全然無理といった状況があります。

2つめとしてプロ意識を持った社員の存在があります。別に与えられたから仕事をするのではなく部署の目標そしてそれを達成するために手段を理解して必要な仕事をやっているのであれば自信を持って早帰りができます。こういった自律的な社員に「労働時間」の概念は全く不必要で「ホワイトカラーエグゼンプション」の導入が本当のプレミアムフライディの導入には必要だと思います。

上記の部門長的な人のマネージメント能力をまとめた本「部長の仕事術(仮題)」を3月中旬アスカ出版より発刊します。お楽しみに。

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