小学校での英語必修は役に立たない?

gaijin

文部科学省の学習指導要領案が発表されましたがその中でグローバル化に対応するため小学校3年から英語の授業が始まり5年、6年では正式教科になるようです。私は自身ずっと英語が1番の苦手で外資系企業にいきなり入ってしまったときは非常に苦労しました。そういった意味で早期教育は賛成です。しかし、現状の小学校の先生が教えるというのは現実的ではないと思います。ほとんどALT(外国人指導助手)任せになると思われます。現在の小学校の先生に英語研修を課そうという話もあるようですが少し研修を受けたくらいで英語ができるようになれば苦労はしないよというのがほとんどの方の印象でしょう。

長期的な視点では教員養成課程に英語教育をカリキュラムにいれて英語も教えられる小学校教師を育成することはあるでしょうが、短期的にはALTに対し小学生に対し教えるための研修をした方が現実的だと思います。ALTは確かに英語は話せますし、英会話教室の先生のケースが多いですからある程度は教えることはできると思いますが、小学生への教え方というのはまた違うと思いますので。要するに英語が苦手な先生に英語を教えるよりも、英語ができる人に教育法を教えたほうがはるかに早く実用的だと思うわけです。

そもそも日本の英語教育がダメな理由は英語の先生自体が英語が苦手という以下のような不思議な状況が根本的な原因だと思われます。

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英語教員、TOEIC“合格”2割 京都府中学「資質」はOK?
京都新聞 2/10(金)
「京都府教育委員会は9日、京都市を除く中学校の英語科教員で、本年度に英語能力試験TOEICを受験した74人のうち、府教委が目標として課した英検準1級に相当する730点以上を獲得したのは16人で、約2割にとどまることを明らかにした。最低点は280点で、500点未満も14人いたという。府教委は「英語科教員の資質が問われかねない厳しい状況だ」としている。

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厳しいようですが、TOEIC500点未満であれば明らかに英語が苦手なレベルに入ると思います。英語が得意であれば中学生で準1級くらいは純粋な帰国子女でなくても合格者はソコソコいますから(私の娘も中学3年で準1級合格しました)、さすがこのレベルでは教える資格があるとは思えません。企業の入社資格でさえ、英語の資格が必要なのに英語の教員で英語の資格要件がないのは不思議です。簿記ができないのに会計士や税理士をやっているようなものです。英語教員に英語の資格を求めるのは当たり前ではないのでしょうか?

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