女性経営者育成をハーバード流で行う

女性幹部

経済産業省が公益法人などと組みハーバードビジネススクールの講師を呼んだ合宿など企業の女性幹部や幹部候補生を中心とした研修を実施するようです。女性幹部に経営に必要な知見と交流の場を与えることが目的なようです。

状況は違いますが私も以前勤め人のころはたとえばGEのクロトンビルのトレーニングセンターなどで世界中の経営幹部と3~4日の合宿研修などに参加したしたことが何度かあります。特に日頃接したことがない他のメンバーと経営戦略やリーダーシップについてチームワークをするというのは素晴らしい体験だったと思います。講師も著名コンサルタントやハーバード、コロンビアなどのビジネススクールの教授が担当し、ときおりGEの経営陣(残念ながらウェルチさんは参加しませんでしたが)も参加するといった非常に充実した内容でした。また普通に上級幹部研修でも女性の参加者はいるのでダイバーシティという意味で女性にも門戸は広く開かれていますが特に女性だけ重視するといったことはなかった記憶があります。

さて、日本の一流グローバル企業であれば上級幹部に同様の研修を行うのは金銭的には難しくないとは思います。しかし、日本企業の人事部の主流が人事評価やポストのあてはめなのに対し欧米系は対照的にHuman Resource Developmentと呼ばれるように人材開発が主流でそれも幹部人材育成が圧倒的に主流です(ただし企業によってはリストラ屋さんが幅を利かしているケースもあり)。そういった意味で幹部育成のきちんとした研修を組めるスキルは多少不足気味の会社が多いかもしれません。さらに女性幹部育成というとハードルが高いかもしれません。

ただ、女性経営者育成などは経産省や公益法人がやることではなく、民間の研修会社などがやれば別に良いことだと思います。一方で、経産省が行うとある程度暗黙の強制(貴社からも最低一名は参加させますよね・・・)といったものがきくのかもしれません。

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