パーク24の純利益最高はよい傾向か?
よく街中で見るパーク24の半期連結決算は純利益が前年同期比23%増の60億円になったと本日の日経新聞が伝えています。よく中身を見ると駐車場事業のセグメントで売り上げで6%、モビリティ事業で14%伸びていることが大きな要因のようです。駐車場セグメントにおいては約4%~5%程度が駐車台数の増加で残りの1%程度が稼働率の良化のようです。まだまだ、時間貸し駐車場のニーズはあるのかもしれませんがどこかで頭打ちになる可能はあるでしょう。この駐車場セグメントの営業利益率は現在17%ですが2013年までは20%くらいを保っていましたので想像するに掘り起こす案件的には稼動率の低い案件が少しずつ増えてきてしまったのかもしれません。そういった意味では少しずつ駐車場事業は天井が近づきつつあるかもしれません。
一方平成2009年にマツダレンタカーを買収して開始したレンタカーとカーシェリングのモビリティ事業ですが当初の4~5年は低収益に苦しんだ跡が見えます。ようやく2012年くらいから少しずつ利益が出始め今期もカーシェアリングの会員増加で利益も改善しつつあります。しかし、まだこのモビリティ事業の営業利益率はわずか6%であり本業の駐車場セグメントの将来予想される鈍化を補えるようなレベルには至っていません。
いまのところこのモビリティ事業の戦略の大きな柱はカーシェアリングの認知度の上昇と設置場所、会員数の増大といった拡大策が主のようです。ざっくりいって規模の拡大のみで営業利益の大幅な改善が見込めるのかは将来の成長のカギと思われます。
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