舛添氏のお金の使い方で思うこと
舛添氏が連日お金の使い方で毎週のように新しい事実が出ています。パリロンドン出張でオリンピック視察で職員20人をつれて5000万円(5泊7日)、韓国ソウルでは1泊2日で645万円を使ったとか、毎週公用車で別荘に帰っていたなどです。最近は家族旅行を政治団体の会議費で落としていたことが判明しています。
マスコミなどでは舛添氏個人的な問題として彼を叩いているのですが、私は東京都など地方公共団体や政治団体のガバナンスや内部統制が働いていないことの方が心配です。お金の使い方としてほとんどバブル時代の建設・不動産業者です。ただ、彼らは多少濡れ手に粟という側面はあっても自分で稼いだお金ですし、こんなものを会社の経費に付けていたら確実に税務署に否認されます。一方東京都や政治団体のお金は国民・都民の税金です。東京都条例を見ると知事の航空券は「最上級の運賃」となっていますからファーストクラスは問題ありません。都議会議員の方で舛添氏をこの点で批判している方は是非この条例を改正してください。しかし、知事の宿泊費は条例で40,200円となり食費も一日10,100円となっていて、これを見る限りスイートなどに宿泊していれば条例違反です。非常に単純な計算なので、全くチェックが働いていなかったことになります。トップの暴走を防ぐために公開会社などではガバナンスが働いているはずですが、税金で運用されている団体には全く働いていなかったようです。政治団体のお金の使い道についても兵庫の号泣議員の例を挙げるでもなく、流用は日常茶飯事で全くコントロールが働いていないようです。
この問題について舛添氏個人をひたすら叩く論調が多いですが、このようなトップが暴走すれば何でもできてしまう仕組みに恐ろしさを感じます。地方公共団体や政治団体のガバナンス、内部統制を根本から見直す時期が来ているのではないでしょうか?
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