来年度予算決まるが相変わらずです・・・
来年度予算案が96.7兆円で決まりました。税収が57.6兆円とバブル期並みに戻ってきたのにもかかわらずまだ34兆円も新規国債を発行しなければならない状況でどんどん財政状態は悪くなっています。新聞紙上ではフローである年度の収支がクローズアップされていますがより深刻なのは貸借対照表です。国の貸借対照表(平成25年度財務省発表)を見ると資産が約600兆で負債は1100兆という企業でいえば500兆円の債務超過状態です。企業であればかなり再生には難易度の高いリストラ計画になるにもかかわらずまだ着手されていません。
このような難易度の高いリストラをやり遂げるのに必要なポイントはシンプルです。財政のクリアなメッセージとそれに伴って残すものと止めるものをはっきり色分けすることです。「1億総活躍社会」はそういった意味では抽象的すぎるうえ、メリハリが効くようなメッセージではありません。
すぐ止めるものは明らかで現在の高齢者に対する医療、年金などの優遇措置です。高齢者を低所得という面だけ見て優遇をしているようですが実は資産がたっぷりある方は少なからずいます。私の周りでも消費税対策として簡素な給付金6千円をもらったのですが奥様仲間と銀座でランチしましたといった無意味なバラマキになっている例が少なからずあります。一刻も早く現在将来の財政を反映した姿に戻し、本当に困窮している方は別途支援するほうが資金的にはかなり少なくて済むはずです。
他にも国の補助金事業は非常に効率が悪く無駄が多いので原則なしにしても良いと思います。何度か補助金がらみのお仕事をやらせていただいたのですが、要するにその本来の目的よりも国に出す報告書の作成の方が時間がかかるものが多いです。かつその補助金にすがる寄生虫が必ず発生してこのような人々の食い物にしかなりません。
かなり乱暴な意見ではありますがそのくらい暴勇を振るわないとどうにもならないと思うのです。