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経営

アデランスはなぜMBOにはしったか

2016.10.20

katsura

アデランスが先日MBO(ざっくりいうと経営陣が自分で株式を買い取って株式を非公開にすること)を行い株式上場を廃止することになりました。投資ファンドのインテグラルが新設した子会社を通じてTOBを行い、そのインテグラルの子会社に経営陣が過半数を出資する形になってインテグラルと経営陣が所有する形になります。インテグラルはスカイマークの再建などで有名で上場を廃止した後、再建をともにやっていくという考えのようです。

原因は経営不振で確かに14日発表されたアデランスの第2四半期の決算では営業利益は6割減で経常赤字に転落しています。決算資料を見ると特に女性向けかつら(ウィッグ)の不振が主な原因のようです。同業者のアートネイチャーの決算資料(まだ第2四半期決算は公表されていないので第1四半期)をみると同様に営業利益が60%減でやはり同様に女性向けかつら(ウィッグ)の不振が大きな原因なようです。両社ともに高価なオーダーメード品および装着するだけの既製品も両方ともに売上を減らしています。仮説ではありますが一つとして女性市場で装着するだけの既製品の知名度が高まって高価なオーダーメイドの必要性が薄れたというのがあるかもしれません。一方で装着するだけの既製品はオーダーメイドと違い店舗は必須でなく、量販店などでも販売できるので参入が容易で価格破壊が起こっています。この分野ではユキや小林製薬が参入してきて競争は非常に厳しいようです。参入が容易な市場で利益を上げるのは非常に難しい典型的な例です。如何に競合ゼロに近い状態に持っていくかがカギでしょう。

MBO後の展望としては3つと思っています。1つは競争が激しい女性の既製品分野でどのようなポジションを取るかです。レッドオーシャンとみて撤退するのでしょうか?2つめは広告戦略でしょう。売上げの3割は広告宣伝費に投入しています。割と生命線なので安易に削ればいいというものではないですが、どのようにこの巨額の広告宣伝費を用いるかがカギでしょう。最後に海外展開で子会社は北米以外はタイとフィリピンのみで、海外売上はかなり北米に偏っていますす。やはりアジアへの本格的な開拓は鍵ではないかと思われます。いずれにしてもいかに競合が少ない状態に持っていくかが展望かと思います。非上場にしてしまうのであまり情報が流れてこなくなりますがどのような手を打って再建するのか非常に楽しみです。

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