ラクスル -ビジネスモデルでユニコーンに

ラスくる

日本経済新聞で日本のユニコーンという記事が週一回連載されていて私は楽しみにしています。ユニコーンとは本来おとぎ話に出てくる一角獣ですがビジネス用語では株式時価総額10億ドル(約1100億円)以上の未上場企業を指す言葉でシリコンバレーのVC(ベンチャーキャピタル)の間で発祥した言葉です。楽しみにしている理由はユニークなビジネスモデルの企業が多いことが挙げられます。

今回はネット印刷のラクスルです。最初はよくある安売りのネット印刷の会社かと思っていたのですがある程度ひねった型のビジネスモデルになっています。自分で印刷するのではなく印刷会社約100社と提携して稼動状況を見ながら注文を割り当てる形です。印刷会社は空いた設備を利用できるので比較的安い価格でも受注が可能です。私が行っているビジネスモデル発想法講座では「事業化代行モデル」で、いわゆる「印刷会社の不稼働時間」を事業化することをラクスルはプロデュースしていることになります。これによって自前の設備を持たなくてプロデュースだけで大きなビジネスにしていくわけです。

以前は印刷会社の価格比較サイトという「マッチングモデル」であったものを品質改善にはつながらないと決意して大胆にビジネスモデルの転換を行ったのが勝因であったと思われます。普通だと現状のモデルの手直しといった形で対応しがちですが松本社長はビジネスモデルの転換を図ったわけです。当然、このビジネスモデルの裏には印刷会社の選定や稼働状況による割り振りの仕組みなど目に見えない血のにじむようなオペレーションの作りこみがあったと思われますが、そもそもビジネスモデルが陳腐だと成功の確率は大きく下がります。おそらく想像するに松本氏は戦略コンサル出身で様々なビジネスモデルの引き出しがあって、それをうまく当てはめられたのではないかと思われます。これは成功の秘訣としてビジネスモデルの当てはめがうまくいった好例かと思われます。

私のビジネスモデル発想法講座ではこのような成功するビジネスモデルを7種22分類のタイプ(前述の事業家代行など)に分類してどのような型を当てはめれば成功の確率が上がるか学んでいきます。戦略コンサルなみのビジネスモデルの引き出しを作ることができます。ご興味ある方は↓まで

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