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経営

築地の仲卸は生き残れるか

2016.09.02

小池

築地移転問題で東京都が揺れていますがその中で移転できなくて廃業、経営悪化する仲卸が続出するのではないかという問題があります。今朝の日本経済新聞の記事でも2003年から倒産廃業が111社あり、仲卸のうち債務超過が4割程度いると報じています。移転には5000万円程度必要とされ、この債務超過仲卸に融資する金融機関がどれだけあるかと考えると移転を機に廃業するところも多いのではないかと思います。

そもそも仲卸業者は何をしているかというと、7社しかない築地の卸売業者が買い付けた水産物をセリで購入しそれを小売店や飲食店などに販売する業者です。卸売業者はロットが大きいですからそれを小口にして販売します。大事なのは目利き力であり特に近海の鮮魚は目利き力が非常に大事なようです。仲卸業者の苦境はそもそも漁獲量自体が最盛期の半分程度に落ち、また買い手だった町の魚屋さんは大幅に減少し大手量販店になってしまい、大手は直接買い付けなどで市場を通さないことも多いからだと言われています。要するにそもそものマーケット自体が縮小していますから苦境に陥るのはやむを得ないと思います。美味しい魚を食べることができるのはある意味仲卸のおかげなので頑張ってほしいとは思うのですが、情勢は厳しいと思います。

しかし、一方でそのために何百もの仲卸の数が必要かというと疑問です。111社の倒産のうち7割は負債1億未満の零細だったようです。決済が購入後3~4日と非常にサイクルが短い一方販売の方は30~60日の掛売りもあるのでかなり資金繰りは大変になります。そういった意味でM&Aなどによる規模の拡大によって体力をつけて行く事も重要だと思います。また、ビジネスモデルについても単なる仲介だけではない新たな展開も必要だと思います。ある程度の淘汰はやむを得ないですが、いい目利きをしてくれる良質な仲卸は是非厳しい競争を切り抜けてほしいと思います。

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