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住友大阪セメントと太平洋セメントの株価

2016.02.12

セメント

 

先日非常に地味な業界ではあるセメント業界の株価の動向が少し日経などで話題になっていました。日本のセメント業界は建設特需で好調なようですし、エネルギー効率も世界有数です。業界でスリム化を行い太平洋セメントなどはROEが昨年16%台と隠れた優良企業です。ところが決算発表で同業である住友大阪セメントの株価はほぼ横ばいであったのに対し、太平洋セメントは約18%と大幅な下落を記録しました。基本的には業績修正で純利益を予想よりも引き下げたことが原因かと思います。一方住友大阪セメントは第3四半期までは増益基調で予測も現状維持なのでほぼ株価も動いていません。どうしてこのような差異が出たのでしょうか?

あまり私もなじみがない業界なのですが利益構造を見ると両社とも粗利益率が23%~24%でほぼ一緒、売上高販管費率もともに15~16%でほぼ一緒という同業とはいえここまでぴったり一致する業界は珍しいです。加えて一般的には素材産業計は規模の利益が働くので売り上げ規模的に約3倍の太平洋セメントの方が数値は良いはずなのですがそうでないところは非常に不思議です。

今回業績の差を見ましたが大きな違いは運賃など販売諸掛に対する取り組みの差が出たと思われます。住友大阪セメントの方は微減ですが、太平洋セメントの方は増加しています。販売費の管理の巧拙が今回の決算の明暗を分けたようです。残念ながら公表の情報で細かいコスト構造は読み取れないのでコストコントロールのキモはわかりません。規模が小さい割に製造原価の差もないですしそのあたり地味ながら住友大阪セメントは頑張っているのかもしれません。

 

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