ヨーカ堂2割閉店ースピード感が疑問

ヨーカ堂

セブン&アイホールディングスは2割の店舗を閉鎖することを決めたと今朝の日本経済新聞に載っていました。第一四半期の結果を見ると営業利益は818億円ですがそのうちコンビニが661億、金融が115億でほとんどを占め、スーパーは60億を占めるにすぎません。スーパーでもヨーカ堂の業績が悪く、既存店売上は5四半期連続マイナスが続いています。いろいろな資料を見るとヨーカ堂の対策としては本部一括の画一的な店舗づくりではなく、地域の個性にあった店づくりや品ぞろえに注力して既存店の改装等もそれに応じて進めていくようです。その中で不採算店などは閉鎖していく戦略に見えます。

ただ、非常に理解できないのは2020年までに40店舗を少しずつ閉鎖していく点です。想像するに従業員を解雇ではなく配置転換などで対応していくためだと思われます。しかし、当然閉鎖候補の店舗は改装もしないでしょうから士気も低下、競合店は攻勢をかけていくはずですから赤字の垂れ流しになるのは目に見えています。このようなリストラクチャリングは現場で働いている人たちにとって非常に無念だと思います。しかし、一気に厳しい処分は行い、新たな気持ちで一から始めたほうが、短期的には大きな混乱があるも長い目でみた場合好影響があるケースが多いです。この5年間をかけてやるスピード感はリストラクチャリング戦略としては疑問です。