シャープは復活するか?ーシャープ株主総会終わる

シャープ

シャープの株主総会が約3時間を費やして終わりました。自分も株主総会で質問される側に回ったことはあるので役員の方々にとってはつらい3時間だったと思います。ただ、株主の方の怒りもごもっともで質問も明らかに勘違いと思われるものも多少ありましたが妥当と思われることも多々ありました。

多少面白いと思ったのは外部の人間を経営陣に入れたらという意見です。銀行等から来ている方はいらっしゃいますが一般論としてこの方々は銀行の方を向いています。中期経営計画を見ても明確にどの分野を強化してどの分野は縮小するというメリハリはあまりなく、分野の中で多少取捨選択しているという感じでしかありません。当然各分野のトップは自分の分野は守ろうとしますからトップのリーダーシップでこのあたりは大ナタを振るわなければなりません。そういった意味ではしがらみのない外部の人材で大胆な改革をというのはうなずけます。

また、外部からの人材として他にいらっしゃるのは、経産省からの天下りの方で、その一方で経産省が「事業再編計画」を認定しておりこのあたり株主の方から糾弾されてもやむを得ないですし、個人的には情けない感じがします。

希望退職による技術の流出ですがこれは「誓約書を書かせる」程度では抑えられないでしょう。本当に必要な人財は待遇を上げても引き止めるなどの対策ややはり会社の将来に夢がないと難しいと思います。残念ですが今ある公表資料からは復活をうかがわせるような材料はあまり見つからないというのが実感です。