小売決算明暗 -しまむらはなぜ不調か?

 shimamura

注目記事について私なりの感想や簡単な分析で裏付けを行っています。今回ファーストリテイリングは好調を保ち営業利益率40%なのに対し、しまむらは12%減ということで明暗を分けました。

 しまむらの営業減益については記事の中の野中社長のコメントとして「品ぞろえの精度を欠いた。売れないから値下げして利益率が悪化する悪循環から抜け出せなかった」としています。少し数字で見てみましょう。確かに粗利益は2015年は前年比より一貫して下回っていて、値下げして利益率が下がったというのは確かかもしれなません。ただ粗利益率は約0.6%の前年比減ですべてを説明していません。

 実は人件費率と販売比率が上昇しています。この合計が約0.4%でこれでほぼ減益の原因をカバーできています。つまり、販売費をかけた割には売上が伸びておらず人件費増もボディーブローのように業績に効いてきていることが読み取れます。

販管費 粗利益

目次

増税や天候不順…小売り決算明暗 セブン、品質高め客単価向上 しまむら、値下げ悪循環脱せず

公開日時 日本経済新聞
2015/4/10 3:30

消費増税、夏場の天候不順、そして円安などによる値上げ。消費の現場は逆風が吹き荒れた。9日、発表がピークを迎えた2015年2月期の決算では同一業態の中で「勝ち組」と「負け組」に二極化した。