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他人事ではない池袋暴走

2019.04.24 カテゴリ: その他

 

 

1.池袋の暴走事件

 

 ほとんどの方がご存知とは思いますが簡単に復習すると19日の金曜日に87歳の老人が運転する車が池袋で次々と人を轢き、若い母親とその3歳の娘さんが亡くなりました。実は知らずにその日の午後池袋のクライアント先に行った際騒然とした雰囲気にただならぬ空気を感じていました。さらりとネットの記事などを見ると87歳で足も悪く運動能力、判断能力が低下していたのにもかかわらず車の運転をしていたこの老人を責める声は多い気がしました。そして、高齢者の運転を制限するよう国も動くべきだという声もあったようです。当然意図的ではないとしても人の命を奪ってしまったので、ある程度の罪は背負わなくてはならないとは思われますが、私は声高にこの老人の行為を責めることはできません。むしろ他人事ではないと感じました。

2.運転を止めた父親;

 実は私は昨年の終わりに父親に提言して車の運転を止めてもらいました。実は免許の返上はまだしていないのですが父の車は処分して実質運転はできません。これは父の米寿(88歳)のお祝いからしばらくたって切り出したことで、かつて割と運転は上手だった父が車庫入れでややぎこちない面を見てきたからです。これも突然言い出したことではなく、やはり新聞やテレビで他の老人の暴走事故の多発をみて、軽めではありますが考えてもらうように言ってはありました。個人差はあるでしょうが、自分の父親も87歳では運転していましたから、自分の身に起こっても不思議ではなかったと思いました。

 ただし、やはり車の運転を止めることを決断した時、「そうだな、止めた方がいいな」といった際の父親の寂しそうな顔は忘れられません。しかし、今回の事故を一緒にテレビで見て、ぽつりと「やっぱりやめておいてよかったかなぁ」と漏らしたのも印象的です。

 

3.運転する老人は我儘か?

 

 池袋の事件の老人のケースだと、都会で公共交通機関も発達していますし、ある程度裕福な方と想像されるので、タクシー移動とかもできたはずだと責める声が多いようです。地方の場合は確かに車がないと本当に移動が大変ですが、都会はバスや電車、そしてタクシーなどがかなり発達しており我々健常者であればむしろ車より便利です。

 ところが自分の父親のケースをみてそうではないことをひしひしと感じました。私の場合2世帯住宅で両親は一階に住んでいます。もよりの駅までは頑張れば歩けますがバス利用の人も多い距離です。しかし、母親が足が少し悪いため両親にとって電車を使って遠出をする際大変です。バスは都内なので本数はありますが必ずしも絶対に座れるわけではないです。通勤時間帯以外のバスはもう乗客のほとんどが老人ばかり、若めの老人がもっと年を取った老人に席を譲る姿を見かけるほどです。「適当に裕福だったら、タクシーを使えば」と言う方もいますが、歩けるかも・・・という程度の近距離だとなかなか迎車で来てくれません。都内でタクシーは大きな会社があるところや幹線道路などではつかまえやすいですが、住宅地などでは全然見つかりません。実は都会であっても体が万全でない老人にとって公共交通機関の移動は大変です。したがって、私はこの池袋の老人の行為をわがままとは言い切れません。

 

4.解決案

 

 まだ、思い付きレベルの意見ですが短期的にはタクシー業界の改善でしょう。この業界ある時は、公共交通機関を盾に取り参入障壁を築いていますが、一方採算が合わない近距離の迎車は断るなどの営利企業の面を面を見せ、いわゆるいいとこ取りしています。先進国でUber、滴滴などのシェア運送が発達していない国は日本ぐらいで、海外から帰ると本当に日本の不便さ痛感します。「安全性」を盾にとってタクシー業界の保護をしていますが、事故を起こしやすい老人が運転するくらいであればこういたシェア運送の方がはるかに安全です。こういったシェア運送だと都会の場合、どんなところでも迎えに来てくれますし運賃も事前に決まっているので安心です。

 もう一つとしては老人に優しい車の開発でしょう。これは長期的になるとは思いますが、運転を間違えにくく一定以上のスピードは出ない車の開発はこれからの高齢化社会大切ではないでしょうか。極論を言えばこのような車は高速道路での運転禁止でもよいかもしれません。

 要するに単に老人たちから免許を取り上げればいいといった単純な解決法ではどんどん不幸な老人が増えていくような気がするのです。

 

 

 

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