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経営

AIは学生に進路指導できるか?

2016.11.11

AI2

今朝の日経でAIが大学(院)生に進路指導をするというニュースが出ていました。AIは過去の卒業生のデータとその学生の成績、希望の職業分野、趣味などを入れると進路を指導してくれるようです。ただ、過去の卒業生でわかっていることでわかっていることと言えば就職した企業と在学中の成績くらいであり、おそらくその卒業生がその企業で充実した生活を送っているかまではわからないはずです。私の勝手な想像ですが就職が成功しそうな企業を割り出せるにすぎないような気がします。最近「就職偏差値」という言葉も生まれ大学が有名企業の就職数を競うような状況があり、その一環と想像します。

就職は生活をするために必要なことではありますが有名企業に就職することが長い人生において正解とは言えない時代が到来しています。先日、ある大手外資系企業のトップの方とディナーをしていた際、子供の就職の話になりました。その方は日本の大手企業に入社後米国大学院をへて大手外資系企業の日本法人でトップまでいった方ですが、日本企業にいた時代は有意義であったが今は大手有名企業においては、ほぼそれはないのではないかと話されていました。彼もお子さんに特に大手有名企業に入社を特に勧めていないようです。我々(50代)が新入社員であったころは日本の大手企業といえどもよく言えばベンチャー的、悪く言えばいい加減なところがあり、逆にそれによって育てられた面があるということです。彼の場合は英語ができる人材がいなかったせいでいころにいきなりアジアに転勤、ほとんど本社の管理もないまま結構挑戦的なビジネスを行いそれが自分のベースになったと話していました。いまは発展途上国の赴任でも若手が思うままに力をふるえるようなことはなく、がっちり本社や中高年の上司が管理しているので海外赴任の面白さはあまりないようです。要するに日本の大手企業だと細部までかっちり管理されており、そんな中に若いうちに入ってしまうと言われたことをひたすら忠実にこなすだけの人間になり、40代くらいのマネージメントする年代には全く使えない人材になるのではないかと心配しているわけです。

やや「大企業」とひとくくりにして、すべて若いうちから能力の発揮機会がないと決めつけるのは皮相的だとは思いますが、早くから挑戦的な仕事をさせてくれる機会は我々が若かったころよりも着実に減少していることは実感として感じます。その中で大学は一流企業への就職数を競うのではなく、本当に自分の将来を考えるいい機会を与えてほしいものだと思います。

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