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経営

欧米化していく日本企業の中で生き抜くコツ

2017.03.13

gaishi

良い悪いはともかく日本企業の社内文化は欧米化しつつあります。私見ですが戦後の日本企業の文化というのは高成長の際に生まれてきた気がします。すなわちどんどん会社も成長して大きくなっていき社内ポストも増えていきますから年功序列と終身雇用でも比較的皆幸せな会社員人生を過ごせたわけです。欧米化せざるを得ないというのは基本的に低成長を念頭に置いていますから、在籍年数で自動的に給与やポジションを上げて行く事は出来なくなり、成果主義などの方法で社内で大きく差がつくこととなります。今の新入社員が最初の管理職である課長には今10人に1人ぐらいしかなれないとまで言われているくらい厳しい時代になっています。

さて、一般的に欧米企業というとみな自分の成果を上げることに必死で同僚は基本的にライバル、会社を一歩出たら一言も口を利かないといった殺伐としたイメージがあるかもしれません。会社もとにかく成果主義で個人の業績を厳しく管理してダメな人間は即クビといった感じです。自分の経験や友人の経験を聞くと多少金融機関(銀行や証券会社)はそのような傾向がありますが、それ以外の企業は全く異なります。意外に思うかもしれませんが会社が重視するのはリテンション(会社への定着)、チームワークや部署を超えての協力です。私が想像するに基本的には欧米企業は個人主義的な考えの人が多いのでむしろ会社としてはリテンション、チームワークや協力の大切さを説くのだと思われます。

自分が米国企業に勤めていた際思ったのは、日本人だと気恥ずかしくてできないくらいの上司へのベタベタぶりでした。ある役員クラスでキャンプ好きな人がいたのですがその人が何気なく「キャンプに行くのだけど一緒に行きたい人はいるか」と発言すると、どう見ても全くアウトドアとは全く縁のなさそうな女性を含む部長たち何人かが自分も行きたいと言い出しました。そのころ若手だった私はいきませんでしたが同行したその役員の秘書によると部長たちの忠勤ぶりはびっくりだったそうです。到着するなり日頃腰の重い人たちが女性を含めていそいそとキャンプ道具などを運びきびきびと動く姿は想像もできない程だったそうです。当然テントなどは張れず役員の指導を受けながらぎこちない感じでやっている姿は可愛いくらいだったようです。

したがって、日常業務でもヒラメ系は多いのですが単なるヒラメは中長期的にはうまくいきません。実は横や下にもちゃんと目をつけて気配り心配りができないとうまくいきません。会社で成果を上げるためには自分だけががんばっても無理で部下など自分のチームや他のチームの協力がないと地位が上がれば上がるほど難しくなります。非常にシビアな世界なだけに「こいつは自分に対しては何もしてくれないのに要求だけする」と思われれば誰も協力してくれません。部下も短期的には成果を出すよう強くプレッシャーをかければ成果を出すかもしれませんが、その結果に報いないようであると離反してしまいます。優秀な人間であれば他社に転職してしまいます。

逆説的なのですが競争が厳しい世界だけに他者への貢献というのものがタテ、ヨコ、シタ、ナナメに求められていくと思われます。ただし、本当にその貢献は全社的に価値があるものなのか、相手側が露骨に他人を利用しようとしか思わない人間ではないかということは厳しく判断することが必要だと思われます。

余談ですが自営業の世界も似たような部分があり、成功している方というのは当然より上のレベルの方に対しても丁重に接しますが目下や同じレベルの人に対しても一定の丁重さを持って接します。そして相手の人間性を見つつ、困ったときは手を差し伸べてくれます。自分もそういった方には必ず微力ながら協力したいと思いますよね。そのような方というのは自然に周りが本人を盛り立てていってしまうわけです。

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