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社会福祉法人コンベンションでパネラーとして登壇しました

2018.11.07 カテゴリ: 社会福祉法人関連

 

1.社会福祉法人コンベンションでの登壇

 

 11月1日ホテルメトロポリタンエドモント飯田橋で開催された社会福祉法人コンベンションでパネラーとして登壇してきました。このコンベンションは日本公認会計士協会東京会の主催で今後公認会計士の監査が必要になると思われる社会福祉法人の関係者と社会福祉法人に関与している公認会計士の合同イベントです。200人を超える参加者で補助席も出されるくらいの盛況でした。終了した後、「公認会計士監査は大変だとは思うが前向きにとらえたい。」「監査に対する恐れや不安がある程度解消した」などの声をいくつか頂戴したのはうれしかったです。介護、保育、障がいなどに関するサービスを提供している社会福祉法人は日本社会において重要なインフラです。そして規模が大会社並みになってきた法人もあるため、財務体制や内部統制の強化が望まれているというのが公認会計士監査導入の背景と思っています。

 今回私は所属する公認会計士練馬監査団の理事長として参加しました。公認会計士練馬監査団は練馬区に事務所・住所を置く公認会計士の任意の団体で主として公共・非営利団体に対する会計・監査サービスを提供しております。その一環としてチームを形成して社会福祉法人の監査や会計や内部統制強化のコンサルティングを行っております。

 

2.社会福祉法人の監査に対する考え方

 

 監査に対して社会福祉法人の方はかなり負担感はあるなというのが私の印象でした。確かに特別養護老人ホームなどを見ても入居者は100人を超えていて収益も億単位あるとはいっても事務員はせいぜい1人です。そしてディサービスや訪問介護の事業所などですと事務員は兼務であることが多く監査対応などはかなり厳しいというのは現実でしょう。ただ、一方で公認会計士が各拠点に行って様々な指導助言を行うことによる現場の意識改革というものに期待する声もあった気がします。

 監査を面倒や負担に感じるのは私自身が企業勤務のころ同様に感じていたのでそれは当然のことと思います。一方で懸念していた「監査証明という紙さえもらえばいいんだから安く手間がかからないようにやって欲しい」といった姿勢の方が全くいなかったのは安心でした、職種柄真面目で真摯な方が多いのではないかと思われます。

 

3.公認会計士の社会福祉法人監査に対する姿勢

 ここで述べることはあくまで私見で公認会計士練馬監査団や公認会計士東京会の見解ではありません。上場企業における監査は度重なる不正会計により、監査もかなりそちらの方に舵を切っているように見えます。かなりざっくばらんに申し上げると「金融庁や公認会計士協会から厳重に監査をやった証拠を残す」ことに主眼が置かれていますからとにかく大量の資料を会社側に用意させて、細部までチェックし、品質管理部門に見せるための資料作りを詳細にすることにほとんどの時間が割かれています。野球でいえば審判に徹していて、どこまでがアウトかセーフかジャッジをしますが、どこまでがセーフかについてはこたえないですし、アウトにならないための指導もしてはくれません。

 一方社会福祉法人監査の場合は「指導的機能」が期待されており、摘発的態度ではなく問題点を発見した場合に改善提案なども行うことが奨励されていると私は思っています。つまり審判だけでなくコーチ的な役割もあるということです。したがって、様々な問題発見も大切ですがある程度解決のあるべき方向やアドバイスは積極的に我々自身行っています。

 一方、介護保険の関係もあり介護の現場における書類の多さは監査人からみても驚くべきものがありそれだけでもかなり負担なので監査が必要だったとしても無用の負担をかけるないよう気をつけなけらばならないと思っています。かつ現場の過重労働はかなり問題になっており、私も現場に行くと大変さはなんとなく伝わってきておりました。

 当然監査なのでなれ合いは厳禁だと思うのですが、社会福祉法人監査の大きな目的は法人の広い意味での経営改善だと思いますし、そういった意味では監査人も法人側も目指すゴールが一緒です。したがってある程度の緊張感を保ちつつも手を取り合って協力しあえような関係が築ければと思っております。