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介護事業所の書類の多さ

2018.04.04 カテゴリ: 社会福祉法人関連

 

 私は現在社会福祉法人の会計監査人や監事をいくつか拝命しております。仕事の方向性としては提出する計算書類が社会福祉法人の会計基準にしたがってきちんと作成されているか見ることですから、計算書類に関係する書類が適切な手続きに従って作成され承認されているかチェックする立場です。書類仕事には慣れているはずの私ですら書類の多さと複雑さには音をあげたなります。

 一つの原因としては拠点・サービス区分別に細かく分かれた計算書類でしょう。拠点で例えば特養・ショートステイ・デイケア・訪問と4つのサービスを提供していればそれぞれについて区分して計算書類を作成することが求められることです。いわゆるこれは部門別計算で、確かに私も顧問先の中小企業などに部門別計算の導入はお願いしていますが、それは経営管理のためであり法定書類ではありません。経営管理のためで法定書類ではないので手間と実益を比較して手間がかかるものは省略することはよくあります。

 しかし、社会福祉法人のこの計算書類は法定書類ですから決められた手続きに従ってすべてきちんとやらねばなりません。前者の4つのサービス区分に分けるということは施設の共通費用なども合理的な基準に従って配分しなければいけません。例えば施設のボイラー設備なども4つのサービスの持分を決めて配分しており気の遠くなるくらいの手間です。当然厚生労働省としては部門別に経営管理をしてほしいという狙いなのでしょうが、作成するだけで力尽きてしまい本来の経営管理という部分に使うという部分にリソースを割く余裕はない気がします。

地獄への道は善意で敷き詰められている(The road to hell is paved with good intentions)」という言葉があります。社会福祉の世界では中には老人・子供・障がい者を食い物にするような悪徳業者がいないわけではないですが基本的には善意ある人が多い業界です。しかし、厚労省も含め、善意ある人々がきちんと物事をやろうという方向がどんどんやたらと複雑な手続き、多量の書類を生み出し、本来のサービスをしている人々を苦しめている気がします。非常にこのあたり自分の力不足を感じるのですがこの分野の改革で何かできないかと模索しているところです。

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